今年はタミフルと異常行動についての関連がマスコミ等で非常に話題になっていますが、実は最近(2007年3月)、興味深い症例を経験しましたので紹介します。
患者さんは12歳の女児。発熱や風邪症状はなかったのですが、ある日の朝、突然、「訳の分からないことを言い出し、騒ぎ出した」ということであわてて母親が当院を受診してきました。
女の子の小学校ではインフルエンザが流行しており、まさかとは思いながらもインフルエンザの検査をしたところ・・・
なんと、インフルエンザキットにはBのところにくっきりとラインが。
インフルエンザBだったわけなんです。
この女の子は発熱はもちろん、なんの風邪症状もありませんでした。いきなり、せん妄状態となって受診したわけですが、後から本人に確認すると、そのときの記憶はないそうです。
よく、高熱が出たときには高熱せん妄といって、うなされたりうわ言を言うことはあることですが、この患者さんの場合は発熱はなかったのが非常に興味深い点です。
タミフルと異常行動との関連が言われていますが、もちろんこの患者さんはタミフルはもちろんのこと、何の薬も服用していませんでした。つまり、タミフルを服用せずとも、単純にインフルエンザ自体の症状としてこのような症状を呈することが考えられる、ということなんです。
確かにこのような症例は非常に珍しいと思います。僕自身、新生児などの症例を除けば、発熱以外の症状からインフルエンザの診断に至った症例は経験がありませんでした(周囲の流行状況から明らかにインフルエンザであろうと考えられる症例はのぞいて、です)。
タミフルの薬害ばかりがクローズアップされている感がありますが、インフルエンザという病気そのものについての理解を深めることがまず重要であると痛感させられた症例でした。
2007年03月18日
2007年03月12日
インフルエンザ:6.治療【子供の病気を解説@子供の病気相談サイト】
インフルエンザには有効な治療薬があります(2007年はタミフルと異常行動との因果関係が盛んにマスコミで取り上げられていますが・・・)。その治療薬として代表的なものを挙げてみます。
1.タミフル
これはもう皆さんご存知でしょう。以前からタミフルを服用した子供に異常行動がみられるという報告はありましたが、その因果関係ははっきりしませんでした。しかし、その後も報告が相次ぎ、2007年はマスコミで大きく取り上げられるようになりました。インフルエンザ自体の症状としても、異常行動が説明できるため、依然としてタミフルと異常行動との因果関係ははっきりしませんが、服用に際しては十分注意が必要です。
タミフルの効果ですが、発熱に関しては確実に発熱期間を短縮します・・・が、どれくらい短縮するかというと、約1日です。つまり、タミフルを服用しても1日熱が早く下がるだけ、ともいえるのです。
インフルエンザは何も必ずタミフルやリレンザなどの治療薬を服用しないと治癒しないわけではありません。基本的には安静にしていれば自然に治ります。症状が発熱のみであれば、安静にしているのが一番かもしれません。
ただ、インフルエンザは上気道炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎、関節症状、筋肉痛など実に様々な症状を呈します。気管支炎や肺炎を発症する可能性もあることを考えると、有効な治療薬があるのであれば服用した方がbetterと考えるのも妥当と思います。
この辺りは非常に判断が難しいところで、ケースバイケースということになるでしょう。特に、乳幼児のインフルエンザはくせものです・・・インフルエンザ脳炎・脳症の予後の悪さを考えれば、治療薬があるのであれば、使用しておきたいというところなのですが、現状ではタミフルの服用にはかなり慎重にならざるを得ません。患者の状態の把握と、親への十分な説明の元に処方していかなければならない薬でしょう。
2.リレンザ
作用としてはタミフルと同様、ノイラミニダーザ阻害薬に分類される薬です。構造式が一部異なりますので、タミフルと同じような副作用が出るとは限りませんが、まだ報告の蓄積が少ないのが現状のようです。
タミフルが異常行動との関連でマスコミに大きく取り上げられているという現状もあり、5歳以上の症例には、私もこのリレンザを処方しています(リレンザは5歳以上にしか適応がありません。つまり、4歳以下の乳幼児には出せないんです)。
リレンザは吸入タイプの薬になります。1日2回、5日間の使用となります。
インフルエンザ治療薬を使用しない場合は、そのつど症状にあわせた治療を行っていくことになります。
発熱に対しては頭や頚、わきの下などを冷やす。あるいは、高熱で食欲が低下している、寝付けないなどの状態であれば、解熱剤(アセトアミノフェン10mg/kg/回)の使用を考えても良いでしょう。
咳や鼻水、痰が絡むなどの症状があれば、それにあった薬で対処します。
いずれにせよ、疾患そのものの退治は体の免疫が行うわけですから、安静にして水分を多くとり、食事をしっかり摂取し栄養を補給することが重要です。
1.タミフル
これはもう皆さんご存知でしょう。以前からタミフルを服用した子供に異常行動がみられるという報告はありましたが、その因果関係ははっきりしませんでした。しかし、その後も報告が相次ぎ、2007年はマスコミで大きく取り上げられるようになりました。インフルエンザ自体の症状としても、異常行動が説明できるため、依然としてタミフルと異常行動との因果関係ははっきりしませんが、服用に際しては十分注意が必要です。
タミフルの効果ですが、発熱に関しては確実に発熱期間を短縮します・・・が、どれくらい短縮するかというと、約1日です。つまり、タミフルを服用しても1日熱が早く下がるだけ、ともいえるのです。
インフルエンザは何も必ずタミフルやリレンザなどの治療薬を服用しないと治癒しないわけではありません。基本的には安静にしていれば自然に治ります。症状が発熱のみであれば、安静にしているのが一番かもしれません。
ただ、インフルエンザは上気道炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎、関節症状、筋肉痛など実に様々な症状を呈します。気管支炎や肺炎を発症する可能性もあることを考えると、有効な治療薬があるのであれば服用した方がbetterと考えるのも妥当と思います。
この辺りは非常に判断が難しいところで、ケースバイケースということになるでしょう。特に、乳幼児のインフルエンザはくせものです・・・インフルエンザ脳炎・脳症の予後の悪さを考えれば、治療薬があるのであれば、使用しておきたいというところなのですが、現状ではタミフルの服用にはかなり慎重にならざるを得ません。患者の状態の把握と、親への十分な説明の元に処方していかなければならない薬でしょう。
2.リレンザ
作用としてはタミフルと同様、ノイラミニダーザ阻害薬に分類される薬です。構造式が一部異なりますので、タミフルと同じような副作用が出るとは限りませんが、まだ報告の蓄積が少ないのが現状のようです。
タミフルが異常行動との関連でマスコミに大きく取り上げられているという現状もあり、5歳以上の症例には、私もこのリレンザを処方しています(リレンザは5歳以上にしか適応がありません。つまり、4歳以下の乳幼児には出せないんです)。
リレンザは吸入タイプの薬になります。1日2回、5日間の使用となります。
インフルエンザ治療薬を使用しない場合は、そのつど症状にあわせた治療を行っていくことになります。
発熱に対しては頭や頚、わきの下などを冷やす。あるいは、高熱で食欲が低下している、寝付けないなどの状態であれば、解熱剤(アセトアミノフェン10mg/kg/回)の使用を考えても良いでしょう。
咳や鼻水、痰が絡むなどの症状があれば、それにあった薬で対処します。
いずれにせよ、疾患そのものの退治は体の免疫が行うわけですから、安静にして水分を多くとり、食事をしっかり摂取し栄養を補給することが重要です。
インフルエンザ:5.診断基準【子供の病気を解説@子供の病気相談サイト】
インフルエンザの流行時期はある程度決まっています。通常は冬から春にかけて流行します(しかし、2006年は実は6月、7月まで検査キットで陽性に出る患者さんが結構いました・・・)。
そうした流行背景と臨床症状から診断は比較的容易です。
また、現在は迅速診断キットが多数ありますので、疑わしい症状、周囲の流行状況があれば、すぐに検査をして判断できます。ただ、検査キットも万能ではなく、症状出現から時間があまり経過していないと、検査キットで陽性に出ないこともあります。実際、外来で診療していると、前日は検査で陰性であったが、翌日再度検査してみると陽性であったということは多々あります。症状出現から1日経過していれば、検査キットの判定はかなり正確であると思われます。
ただ、検査をされる側、つまり患者である子供には少々「痛い」検査となります。このインフルエンザ迅速診断検査では、鼻や咽の粘膜をぬぐって検体を採取するのですが、これが本当に痛いんです・・・大人でも激痛に耐えられずもだえる人もいるくらいですから。子供から検体を採取するときは、ほとんどの場合、お母さんにも手伝ってもらって、子供の手を押さえてもらうなりしないとうまく採取できません。それくらい、痛いということです。
※インフルエンザには治療薬がありますが、タミフルやリレンザなどの治療薬を必ず使用しなければならないわけではありません。安静にしていても、治ります。ですから、発熱したからといって、単に発熱だけでその他目だった症状がない場合は、無理に夜間や深夜に救急外来を受診する必要はないと思います(第一、夜間は検査キットでの診断を行っていない救急病院や、タミフルなどの治療薬を常備していない病院も多いはずです)。それよりも、自宅で寝ていた方がはるかに患者さんのためです。翌日になってから小児科外来を受診すれば、検査キットで判定も出来ますし、治療薬を希望されるのであれば治療薬を処方することも可能です。「熱が出たらすぐに(たとえ深夜であっても)救急外来へ」という親御さんは非常に多いです。これは、逆に患者に負担をかけている場合が多いのだということにも気づいてください。
そうした流行背景と臨床症状から診断は比較的容易です。
また、現在は迅速診断キットが多数ありますので、疑わしい症状、周囲の流行状況があれば、すぐに検査をして判断できます。ただ、検査キットも万能ではなく、症状出現から時間があまり経過していないと、検査キットで陽性に出ないこともあります。実際、外来で診療していると、前日は検査で陰性であったが、翌日再度検査してみると陽性であったということは多々あります。症状出現から1日経過していれば、検査キットの判定はかなり正確であると思われます。
ただ、検査をされる側、つまり患者である子供には少々「痛い」検査となります。このインフルエンザ迅速診断検査では、鼻や咽の粘膜をぬぐって検体を採取するのですが、これが本当に痛いんです・・・大人でも激痛に耐えられずもだえる人もいるくらいですから。子供から検体を採取するときは、ほとんどの場合、お母さんにも手伝ってもらって、子供の手を押さえてもらうなりしないとうまく採取できません。それくらい、痛いということです。
※インフルエンザには治療薬がありますが、タミフルやリレンザなどの治療薬を必ず使用しなければならないわけではありません。安静にしていても、治ります。ですから、発熱したからといって、単に発熱だけでその他目だった症状がない場合は、無理に夜間や深夜に救急外来を受診する必要はないと思います(第一、夜間は検査キットでの診断を行っていない救急病院や、タミフルなどの治療薬を常備していない病院も多いはずです)。それよりも、自宅で寝ていた方がはるかに患者さんのためです。翌日になってから小児科外来を受診すれば、検査キットで判定も出来ますし、治療薬を希望されるのであれば治療薬を処方することも可能です。「熱が出たらすぐに(たとえ深夜であっても)救急外来へ」という親御さんは非常に多いです。これは、逆に患者に負担をかけている場合が多いのだということにも気づいてください。
2007年03月11日
インフルエンザ:4.脳炎・脳症【子供の病気を解説@子供の病気相談サイト】
インフルエンザによる脳炎・脳症の報告が近年多くなりました。
ある報告によると、脳炎・脳症を発症した小児患者のうち、8割近くが5歳以下の幼児であったということです。また、発熱から神経症状出現までの期間は非常に短く(平均1.9日)、死亡する症例が4割を越え、さらに後遺症を残す症例も2割程度に認められた、ということです。
このため、インフルエンザ脳炎・脳症を発症してしまうと、非常に予後は芳しくありません。発熱から神経症状出現までの期間が短いことから、流行期には素早く受診、検査を行う必要性が生じます。ただ、検査キットによる判定にも限界があり、発熱から24時間以内では、本当はインフルエンザに感染しているのに検査キットでは陽性の反応が出ない、ということもあるのです。こうなると、インフルエンザ脳炎・脳症に対する有効策としては、現状、予防接種しかないでしょう。
1歳未満の乳児では、インフルエンザワクチンの効果はそれほど期待できないとも言われていますが、インフルエンザを発症するリスクを少しでも抑えることが出来るなら、それは当然やるべきだと私は考えます。小さな子供では脳炎・脳症のリスクが高いわけですから、それに対する対策は講じておくべきです。しかも、インフルエンザ脳炎・脳症は症状出現から発症までの期間が短いわけですから、タミフルやリレンザ、その他のインフルエンザ治療薬での効果を期待するのではなく、まずはインフルエンザそのものの発症を防ぐことが重要になってきます。
しかし、残念ながら予防接種を受けていない患者さんの数はかなり多いという印象があります。外来で診療していると、「インフルエンザの予防接種は受けていますか?」と質問した際、「受けてません!」と何のためらいもなく答えるお母さん方を見ていると、少し残念な気持ちになります。インフルエンザになってから心配するのではなく、インフルエンザにならないことをもう少し心がけるべきだと思います。
ある報告によると、脳炎・脳症を発症した小児患者のうち、8割近くが5歳以下の幼児であったということです。また、発熱から神経症状出現までの期間は非常に短く(平均1.9日)、死亡する症例が4割を越え、さらに後遺症を残す症例も2割程度に認められた、ということです。
このため、インフルエンザ脳炎・脳症を発症してしまうと、非常に予後は芳しくありません。発熱から神経症状出現までの期間が短いことから、流行期には素早く受診、検査を行う必要性が生じます。ただ、検査キットによる判定にも限界があり、発熱から24時間以内では、本当はインフルエンザに感染しているのに検査キットでは陽性の反応が出ない、ということもあるのです。こうなると、インフルエンザ脳炎・脳症に対する有効策としては、現状、予防接種しかないでしょう。
1歳未満の乳児では、インフルエンザワクチンの効果はそれほど期待できないとも言われていますが、インフルエンザを発症するリスクを少しでも抑えることが出来るなら、それは当然やるべきだと私は考えます。小さな子供では脳炎・脳症のリスクが高いわけですから、それに対する対策は講じておくべきです。しかも、インフルエンザ脳炎・脳症は症状出現から発症までの期間が短いわけですから、タミフルやリレンザ、その他のインフルエンザ治療薬での効果を期待するのではなく、まずはインフルエンザそのものの発症を防ぐことが重要になってきます。
しかし、残念ながら予防接種を受けていない患者さんの数はかなり多いという印象があります。外来で診療していると、「インフルエンザの予防接種は受けていますか?」と質問した際、「受けてません!」と何のためらいもなく答えるお母さん方を見ていると、少し残念な気持ちになります。インフルエンザになってから心配するのではなく、インフルエンザにならないことをもう少し心がけるべきだと思います。
2007年03月09日
インフルエンザ:3.経過【子供の病気を解説@子供の病気相談サイト】
インフルエンザの症状の程度、例えば発熱の持続時間や重症度などは、個人差がかなりあります。流行しているウイルスの種類によっても違いますし、患者の年齢、そして過去にインフルエンザに罹患したことがあるかどうか、予防接種を受けているかどうか、そのときの個々人の健康状態(免疫機能の状態)により症状や経過に差が生じます。
ただ、子供の場合は、ほとんどが初感染になるでしょうから、成人に比べれば症状が重篤であることが多いです。
発熱は数日から長い人では一週間ほど続くこともあります。
(ちなみに、発熱に関して言えば、インフルエンザの治療薬であるタミフルを服用した場合、確実に発熱期間は短縮されますが、それはせいぜい1日程度です。つまり、タミフルを飲んでも、1日熱が早く下がるという程度なんです。発熱の期間については。)
小さなお子さんの場合、高熱に伴う熱性痙攣にも注意が必要です。
ただ、1歳未満の子供では、1歳以上の子供に比べ、症状が軽症であることが多いようです。
※時々家族がインフルエンザに感染しているため、生まれたばかりの赤ちゃんについても検査をすることがあるのですが(親が心配して特に症状はないけれども検査を希望する、というケースですね)、確かに検査キットではインフルエンザが陽性と出るのですが、ほとんど症状がない赤ちゃんもいます。発熱などの症状があっても、1日ですっと下がってしまったりすることもあります(加療無しで)。
この理由としては新生児の場合、胎盤由来でお母さんからの免疫をもらっていることが関係していると言われています。そして、もうひとつ、小さな子供では免疫反応が未熟であるために症状が軽微であるのだとも言われています。
ただ、子供の場合は、ほとんどが初感染になるでしょうから、成人に比べれば症状が重篤であることが多いです。
発熱は数日から長い人では一週間ほど続くこともあります。
(ちなみに、発熱に関して言えば、インフルエンザの治療薬であるタミフルを服用した場合、確実に発熱期間は短縮されますが、それはせいぜい1日程度です。つまり、タミフルを飲んでも、1日熱が早く下がるという程度なんです。発熱の期間については。)
小さなお子さんの場合、高熱に伴う熱性痙攣にも注意が必要です。
ただ、1歳未満の子供では、1歳以上の子供に比べ、症状が軽症であることが多いようです。
※時々家族がインフルエンザに感染しているため、生まれたばかりの赤ちゃんについても検査をすることがあるのですが(親が心配して特に症状はないけれども検査を希望する、というケースですね)、確かに検査キットではインフルエンザが陽性と出るのですが、ほとんど症状がない赤ちゃんもいます。発熱などの症状があっても、1日ですっと下がってしまったりすることもあります(加療無しで)。
この理由としては新生児の場合、胎盤由来でお母さんからの免疫をもらっていることが関係していると言われています。そして、もうひとつ、小さな子供では免疫反応が未熟であるために症状が軽微であるのだとも言われています。
2007年03月08日
インフルエンザ:2.症状【子供の病気を解説@子供の病気相談サイト】
子供が罹患する病気の中でも、冬場の主役はこのインフルエンザかもしれません。
インフルエンザの潜伏期間は約2日間で、高熱、全身倦怠感を伴い急激に発症します。
咳、鼻水、咽の痛みといった呼吸器系の症状から、嘔吐、下痢といった消化器系の症状を呈することもあります。また、頭痛、関節痛、筋肉痛を起こすこともあります。
とにかくインフルエンザは多彩な症状を示します。小さな子供で、悪寒を伴う高熱を呈した場合、母親がぶるぶる震えてこれは痙攣ではないか!?と心配して受診することもあります・・・悪寒とは思っても、インフルエンザの場合、特に小さな子供では脳炎・脳症も考えに入れておかなければならず、診察する側としてもナーバスになることも多々あります。インフルエンザというのは、本当にやっかいな病気なんです。
インフルエンザという言葉自体は医者になる前からもちろん知っていましたが、実際に小児科医として働き出してからのインフルエンザに対するイメージは随分と変わりました。以前はただの風邪だろ、ぐらいの印象だったんですが、今は180度変わって、「非常にやっかいな、嫌な病気である」というイメージなんです。治療薬(タミフル)にも使いづらい印象があり、出来れば皆さん予防接種だけはしっかり受けてくださいね、という気分でいます。
インフルエンザの潜伏期間は約2日間で、高熱、全身倦怠感を伴い急激に発症します。
咳、鼻水、咽の痛みといった呼吸器系の症状から、嘔吐、下痢といった消化器系の症状を呈することもあります。また、頭痛、関節痛、筋肉痛を起こすこともあります。
とにかくインフルエンザは多彩な症状を示します。小さな子供で、悪寒を伴う高熱を呈した場合、母親がぶるぶる震えてこれは痙攣ではないか!?と心配して受診することもあります・・・悪寒とは思っても、インフルエンザの場合、特に小さな子供では脳炎・脳症も考えに入れておかなければならず、診察する側としてもナーバスになることも多々あります。インフルエンザというのは、本当にやっかいな病気なんです。
インフルエンザという言葉自体は医者になる前からもちろん知っていましたが、実際に小児科医として働き出してからのインフルエンザに対するイメージは随分と変わりました。以前はただの風邪だろ、ぐらいの印象だったんですが、今は180度変わって、「非常にやっかいな、嫌な病気である」というイメージなんです。治療薬(タミフル)にも使いづらい印象があり、出来れば皆さん予防接種だけはしっかり受けてくださいね、という気分でいます。
インフルエンザ:1.概論【子供の病気を解説@子供の病気相談サイト】
子供の病気の中でも、もしかしたら最も印象的な病気なのかもしれません、このインフルエンザという病気は。
今年(2007年)もインフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動との関連で、なにかと話題にのぼることの多い病気ですね。
インフルエンザは、鼻や咽の粘膜細胞で増殖します。その増殖したインフルエンザウイルスが飛沫感染することで、他の人の鼻や咽の粘膜に付着し、また増殖を繰り返すわけです。
インフルエンザウイルスには幾つかの血清型があり、A(H1N1)ソ連型、A(H3N2)香港型、Bという3種類の血清型が毎年流行しています。
2006年は、僕が外来で検査した限りでは6月、7月にもインフルエンザBの患者さんが出ていました。冬場にだけ流行するイメージがありますが、だいたい年が明けてから比較的長期間みられる疾患であるとう印象を持っています。
インフルエンザは鼻や咽にとどまらず、増殖し感染を拡大していきます。喉頭、気管、気管支、そして肺へと感染を広げていきます。
今年(2007年)もインフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動との関連で、なにかと話題にのぼることの多い病気ですね。
インフルエンザは、鼻や咽の粘膜細胞で増殖します。その増殖したインフルエンザウイルスが飛沫感染することで、他の人の鼻や咽の粘膜に付着し、また増殖を繰り返すわけです。
インフルエンザウイルスには幾つかの血清型があり、A(H1N1)ソ連型、A(H3N2)香港型、Bという3種類の血清型が毎年流行しています。
2006年は、僕が外来で検査した限りでは6月、7月にもインフルエンザBの患者さんが出ていました。冬場にだけ流行するイメージがありますが、だいたい年が明けてから比較的長期間みられる疾患であるとう印象を持っています。
インフルエンザは鼻や咽にとどまらず、増殖し感染を拡大していきます。喉頭、気管、気管支、そして肺へと感染を広げていきます。
